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執筆者の写真JITSUZAISEI

宮原 寛 個展 「 図より弱い 」



宮原 寛 個展 「 図より弱い 」


2022.5/18(wed) - 5/30(mon)

GALLERY 14:00-22:00

BAR 19:00~(21時以降来店は要Tel)

大阪市東成区大今里4-14-18 JITSUZAISEI


意識的に構築された対象の見方をできる限り遅らせ、その都度、変化する自らが見ている世界の形象を捉えたい。

トリミングをすることは平面を意識する一つの方法である。それはあらかじめ用意された見方であり、安定性がある。コンピュータのディスプレイやスマートフォンなどにはフレームがあり、様々なところでトリミングが行われている。

画像は何かの画像であり、その画像が示した対象ではない。私の視点は主観的であり、画像自体は客観的なカメラの視点である。スクリーンショットはコンピュータのディスプレイやスマートフォン内の画像を撮影し客観的な視点を重ねることで平面を意識させる機能である。私は作品制作を行う際に画像を拡大、スクリーンショット、グレースケールに変換、という工程を通すことで、画像が指す対象の情報を客体化する。

その工程を経た画像を複数枚、フレーム内にコラージュする。しかし、それはトリミング(フレーム内に構成)することで安定性を保ち、自分の経験やこれまで見てきた作品などと比較して決定されたものである。そこで、そのコラージュを再度トリミングしていく。

すると一つのフレーム内に複数、フレームの断片が現れる。その画像を見た経験を自らの身体を通して、絵として出力する。それを、複数枚組み合わせる。絵の一枚一枚はトリミングされているが、フレームの断片を組み合わせることによってトリミングを失敗したような絵が複数現れる。一枚の絵としても、コラージュされた壁画とも判断できる曖昧な絵は見方によって分散、集結し、着地点が見当たらない。それは、その都度、変化する自らが見ている世界の形象である。


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宮原 寛 (Miyahara Hiro)

1998年 大阪府生まれ


意識的に構築された対象の見方をできる限り遅らせ、その都度、変化する自らが見ている世界の形象を捉えたい。


グループ展

2018年 シェル美術賞展2018(国立新美術館)

2019年 NEO SEED(阪急百貨店 梅田本店 祝祭広場)

    ALL OVER THE PLACE(クモノス)

2021年 しかく(JITSUZAISEI)


受賞歴

2018年 シェル美術賞2018入選









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