河合郁希 個展「足元を観る」
- JITSUZAISEI
- 3 日前
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河合 郁希 個展「足元を観る」
2025.7/12(土)-7/27(日) ※火水休廊
14:00-19:00 / BAR 19:00~(不定休のため20時以降は要連絡)
大阪市東成区大今里4-14-18 JITSUZAISEI
この度JITSUZAISEIでは、日常風景をモチーフに、観る者の潜在的な記憶を想起させる表現を探求されている作家、河合郁希さんによる個展「足元を観る」を開催いたします。
自身は普段気にも留めない日常的な風景やシーンをあえてモチーフにし、無意識下の記憶を想起させることで、鑑賞者の自己理解を深めるきっかけづくりを狙っている。
本展では、風景の要素の一つである「地面」とそこに写る「痕跡」に焦点を当てた「MOG(the marks on the ground)」シリーズを展開している。
当たり前のように街中に存在している地面には、観察すると空などの様々な色が反射し、
近くにあるオブジェクトは影として写っている。
そしてその影と、実際に存在する白線や植物、汚れとの重なり合いは時間と空間、現実と虚構が入り混じる。
足元にあった風景は自分が本来"見ていて"、"観ていなかった"もので、さらに画角外の想像を膨らませるという、「MOG」シリーズは自身の狙いに近い自己理解のプロセスを踏むことができる。
そして少し話は逸れるが、自身の作家活動はサン=テグジュペリ作『星の王子さま』での一節「かんじんなことは目に見えないんだよ」に大きく影響されている。
「かんじんなこと」とは、思いやりのメタファーだと解釈している。自己理解を深める行為は自分自身への思いやりであり、深めることでやがて他者への思いやりに変化していくと考える。
しかし結局のところ「かんじんなことは目に見えない」のが現実である。
低めの彩度で構成された「MOG」シリーズは、その虚無感と同時に裏に潜む深い記憶や感情も内包している。
作品を通して自己理解のきっかけは掴めるかもしれないが、結局あとになって理解の甘さにやり場のない怒りを覚えるだろう。
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河合 郁希 Takaki Kawai
1999年生まれ、大阪出身
日常の風景をモチーフに、鑑賞者の無意識下の記憶を想起させる作品を制作している。
個展
2020 年 大阪「橙、青々しく白々しく」
2021 年 大阪 姫路 和歌山「Spade and C lover」
2024 年 東京京橋 GALLERY b. TOKYO「それじゃなくなる」
グループ展
2022 年 東京ビックサイト南1ホール「Geisai#21」
東京ミッドタウン50m ウォール「100 人10」
2023 年 東京ビックサイト西1ホール「Geisai#22」
グランフロント大阪 北館B 2F「UNKOWN ASIA 2023」
2024 年 東京ポートシティ竹芝2F 東京都立産業貿易センター浜松町館「independent
Tokyo 2024」
受賞歴
2023 年 Idemitsu Art Award2023 入選





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